アルツハイマー型認知症
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アルツハイマー型認知症とは?
・主に60歳以上に起きる「アルツハイマー型老人性認知症」のこと
若年性アルツハイマー病と分けられている
・老人性認知症*1とは別の疾患
・血管性の認知症*2や外因性の認知症症状*3とは全く異なる
→観察で明らかに違いが判る
・クロイツフェルトヤコブ病*4やAIDS脳症*5もアルツハイマー型認知症と似た症状が出る?
発症と経過
第1期:
短期記憶障害や記銘力の低下がみられる(学習障害や認知障害)
自覚がある場合や自覚させられた場合にショックを受ける
失見当識*6が始まる
人によってはBPSD*7が始まる
大きな運動機能障害はみられない(私の経験上)
第2期:
失語*8, 失認*9, 失行*10がみられる
失見当識とBPSDが進行する
経験や過去のエピソードに関係した行動*11がみられる
運動機能障害が徐々に進む*12
第3期:
前頭葉症状*13, 運動機能障害が進む
失外套症候群に陥る
治療法
・根治療法が無いため予防と初期(第1期)からのケアが最重要
→進行を食い止める事はできないが遅らせる事は可能
医師の診断とケアチームのサポート体勢作りを出来るだけ早く始めるべき
→バランスの取れた食生活と脳を使う活動が予防において有意(とされている)
→初期に寝たきりになるような要因を作らない事が大切
・認知症症状を示す他の疾患との区別が重要
→漫然と対症療法を行うのは逆効果(だと私は思う)
・その他高齢者にみられる諸症状に注意を要する
→拒食や失禁を恐れる心理による脱水がおきやすい
→ADL(日常生活動作)や社会的活動が面倒になりがちなので
人との関わりを多く持たせるようにする
・心理面の変化は認知症特有の症状ではない
→誰にでも起きうる事が表面化しやすい(のだと私は思う)
BPSDについて
行動症状:
攻撃性の発現→暴行や暴言
叫声
拒絶(出来る事を「出来ない」と言ったりする)
活動障害(徘徊, 無目的に見える行動, 不適切と思われる行動)
食行動の変化(異食, 過食, 拒食)
心理症状:ほとんどの人が持っている心理が不安定になる?
妄想(「物を盗られた」などの被害妄想)や幻覚
誤認(「ここは自分の家ではない」など)
感情面の障害(抑うつ, 不安, 興奮など不安定になりやすい)
不眠, 睡眠と覚醒の境目があいまいになる
多幸
個人的に思う事
私の祖母はアルツハイマー型認知症だった
・失見当識が進んでいたが
亡くなる1週間前まで私の名前だけは覚えてくれていた
・過去の出来事は忘れなかった
ラジオを聴くのが好きで
その内容を思い出しては語っていた
。。。本当に回想法は有効だと思う
*3:例えば硬膜下出血, クモ膜下出血, 頭蓋骨陥没骨折など
*6:場所, 時間, 人物が判らなくなる
*8:話せなく(喋れなくなるのではなく)なったり聞いている事の意味が解らなく(聴こえなくなるのではなく)なる
*9:解っていた事が解らなく(何も解らなくなるのではなく)なる
*10:出来ていた事が出来なく(身体が動かなくなるのではなく)なる
*11:他者からは意味が量れないため問題行動とされる場合が多いが当の本人には意味のある行動なので無碍に止めさせるのではなく背景(行動の意味や理由)を理解し対策を練る必要がある
*12:失認や失行だけでなく思ったように動かない身体に対する苛立ちが暴言や暴行の原因なのではないかと思う事がある(当の本人に聞いても答えてはくれないので本当の所は判らないけど)
*13:別の機会に書こうと思う