カーゴ・カルト

ヒトとヒトモドキの分水嶺
最近も現場で見かけた風景。。。
の一節より


・『理解できない技術は魔法と一緒』
 ってのを目の当たりにしたぞw
 アルミの曲げを直すのに
 ヤスリで叩いたりハンマーで叩いたりと
 その行動は蛮族そのもの


 フツー
 金属は曲げ戻しが利かない(戻すと折れやすい)ので
 曲げを間違えたら作り直しなのだ
 当然間違えた品物はスクラップになる
 一昔前までは
 『時間と材料を使ってゴミを作るな』と
 親方にこっぴどく怒られたもんですよ。。。


 だから
 一発で曲げが決められるっていうのは
 職人芸みたいなモノなのだw
 やってる事を見よう見まねで出来るほど
 金属加工は簡単じゃないんです



・私は
 相手がどんなレベルのエンジニアでも
 一定の敬意を払うようにしてるんだけど
 小学校で学ぶレベルの事を聞いてくるようじゃ
 ド素人以下ですよ
 (少なくともド素人は
 本質が掴めない事には手を出さない
 ってのを知ってるからね)


 ところがね。。。
 少し知ってるレベルのヤツってのは
 聞かなきゃならない事以外の事を聞いてくる
 ピントが外れてる質問をされると
 本質を理解していないのが
 よく解るんだな



・世の中に山ほど居るエンジニアのうちの
 ひとつかみの人達は
 普通の仕事を普通にこなす
 実はコレはスゴい事なのだ
 (スポーツの選手が
 リキむと本来の能力が出ないっていうのと
 似てるかな)



 しかし
 さらにその中のひとつまみの人は
 あっと驚く事をしてみせる



 ソレ以外の連中は
 ひとつかみの人達のやってる事
 。。。というか
 やってる事の「見た目」を
 マネしてみるんだけど
 本質を観てないから
 永遠に答えに辿り着けない


 仕様書やソースコードを読んだって
 答えは書いてないし
 動作を聞き出してコメントを書き足したって
 本質が見抜けなきゃ理解できないのに
 ムダな時間を費やして
 ソースコードを汚染してるようじゃ
 機能を追加する事なんて出来やしない
 ましてやデバッグなんて
 おこがましいとは思わんかね(AAry



・『どうしたらイイのか分からない』という理由で
 意図の掴めないコードを書き足しては
 動かないと頭を抱えたりする行動を
 rain dance(雨乞いの踊り)と呼んだりしたもんです


 。。。そんなに簡単に
 答えに辿り着けるのなら
 誰でもエンジニアになってますよw
 私のやってきたエンジニアリングっていうのは
 そのくらい特殊な世界だったんです



 あと
 『俺様は判らねえんだから
 貴様は馬鹿な俺様に教える義務がある』
 なんていう態度だと
 永遠にヒトになれませんよ?ww
 (私が廃業する理由の一つには
 右も左も
 そういう馬鹿ばっかりになってしまったから
 というのもある)