その昔、

日本の、ある所に、革新的な。。。前衛的な、
楽家が居た。


彼は、シンセサイザを駆使して、
音楽を奏でてみせた。
オーケストラやバンドにとって代わる存在、ではなく、
まったく新しい価値観を示したのだ。


しかし、日本で音楽を売って歩く者たちの反応は、
消極的だった。
曰く、『レコード店の、どこに置けばイイのか解らない』、
という理由で。


彼は、別の場所に新天地を見いだした。
彼の音楽と価値観は、
おおむね好意的に受け容れられた。


日本で音楽を売って歩く者たちは、
あわてて彼の音楽を輸入し、売り始めた。。。